AIに代わられるといわれる仕事は多々あります。
あらゆる仕事の中で、単純な知的労働をする仕事は今後AIに代替され、採用も減り、現職も人事転換などさせられるという話があります。
しかし、事務で12年勤務しているsumuが考えるに、一部の仕事は絶対にAIに代わることはできません。
こんな悩みがある人へ
- 事務としてはたらきたい
- 長く続けられるか知りたい
- 何をするか知りたい
- 就職を迷っている
- 子どもがいても働けるか知りたい
今から事務を目指している人へ、安心をしていただきたいと思います。
しかしきちんとデメリットもお伝えします。AIにとって代わられ社会的に肩身の狭い職種になるのか、この記事でわかるよう説明します。
この記事を読めば
- 事務はどんな仕事をするかわかります
- 今後事務がAIに取って代わられるかがわかります
結論
AIができない仕事をする、それが事務
みなさん「事務」のイメージってどうですか?
正直、ノルマもなくて座っていられて、定時で帰れる楽な仕事だと思っていませんか?その通りです!
つまり、楽なイメージがあります。これによって起きることはこうです
「めんどくさい仕事、全部事務にやってもらお」
これこそがAIにとって代わられない最大の理由です。といってもイメージできませんよね。
まずは事務職といっても幅広いため、種類を説明します。
これから事務を目指していく人の参考になればいいです
事務の仕事とは
一般事務・庶務
派遣の広告でよくある事務職
- 電話対応や来客対応
- 資料作成やデータ収集
- 会議室準備
- 伝票処理
- 備品管理
- 手紙の仕分け
- 掃除
一般事務は会社によるところが大きいですが、基本的には誰でもできる雑務が多いです。
むしろ、だれがやるのか決まってない仕事はほぼ一般事務のところに来るといっても過言ではありません。
経理事務
経理事務はイメージしやすい
- 伝票起票
- 現金管理
- 各種支払い
- 経費の清算
- 試算表等帳票作成
- 決算
- 税理士対応
必ず簿記を使って仕事をします。
お金関係の専門職で難しいイメージがありますね。コツコツ数字とデータと向き合う仕事です。
税改革など把握する必要があるため常に勉強です。
労務事務
労務ってなに?
- 社員の出退勤管理
- 年次有給休暇の管理
- 給与計算
- 社会保険の手続き
- 健康診断ストレスチェック
社員のために働く裏方的存在です。入社時に一番お世話になります。
社員の個人情報は網羅しています。守秘義務を徹底できる人しかなれません。
労基署関係の規則を一番知っているので仲良くするといいです。
人事事務
人事は就活でよく聞きますね
- 採用と雇用活動
- 社員育成教育
- 福利厚生整備
- 人事企画業務
労務が裏方なら人事は表に立つ人ですね。就活セミナーなどは人事がやります。
採用の顔になるので、華やかでハキハキした人が多い印象です。
社内はもちろん対外的な仕事が多く、事務であっても新鮮味ある仕事ができます。採用時期は超忙しいです。
総務事務
おそらく一番会社のことを知っているのは総務さん
- 備品発注管理
- 設備維持
- 社内掲示物の管理
- 就業規則規定やルール整備
- 社内イベント企画運営
- 各部署との橋渡し
- 役員送迎
- 防災管理
広く深く会社を知っています。
総務さんがいないとマジでなにもできませんが、普段何してるの?と思われています。
各部門の部門長と仕事することもあるため、会社員的コミュニケーション能力が必要です。
事務職のメリット
残業が少なめ
他の職種に比べて残業は少ないです。
しかし自分のペースでできない仕事が入ると残業はあります。
人事なら先方の都合や、総務なら関係業者の都合などですね。それでもやはりエンジニアや営業などに比べ残業は少ないと感じます。
やるべきことを終わらせるスキルがあれば自分次第なところがありますね。特に一般事務・経理事務・労務事務にあたる仕事は時間内に終わらせます。
PCスキルが身につく
社会に出ると意外にもPCスキルが低い人が多いです。
事務にはPCスキルが必須なためイヤでもスキルが上がります。
効率化をしなければ仕事がさばけないので、もっと簡単に、正確に、誰でも使えるように、仕事を組み立てます。
自分でPCやソフトについて学ぶため詳しくなります。あと上司はPCできないので教えてあげなければなりませんがね(笑)
育休復帰しやすい
会社の規模にもよりますが、sumuの会社は女性比率が高いこともあり産休育休は入りやすいです。
今後出産を強く希望している人には復帰した後の仕事について考えてほしいです。
事務は比較的時間の融通が利きやすいですし、同じようにお子さんがいる先輩後輩と協力しながら続けています。
デメリット
成果が見えづらい
バタバタと仕事をしても、数字の成果はでません。
基本的には社内の人のために働いているため、利益を生み出しません。
「サポート」が苦にならない人にとってはいいと思いますが、目に見える成果が欲しい人は続かないかもしれません。
評価されづらい
「やって当然」「できて当たり前」
と思われる節があるため評価はされません。
残業してアピールすれば多少はそう感じられるかもしれません。給与に反映されることは残念ながらありません。
評価されたいのであれば、例えば社内の給与計算を一人で行うとか(外注でもかまいません)、決算業務をすべて行うとか、すべての設備を管理するとか、会社にとってなくてはならない存在になればいいです。
一人で仕事を抱えるのは大変よろしくありませんが、表面的に評価されたいのであればそれが近道ですね。
しかし、事務組織はチームで動いてなんぼですから、だれか一人を評価することはあまりありません。
一人だけ評価が上がって給与UP!は厳しいです。
AIにとられない仕事
ここまで読まれて勘のいい方はお気づきかと思います。
AIにとられない理由は「めんどくさいこと」を事務がやるからです。
資料作成はAIができます。
しかし!
〇〇部署に確認を取って△△長に承認をもらい、▢▢に提出して、、、それは人間が行います。
資料作成ひとつとっても、その前後がかなりめんどうですから。
そして大体文句を言われるので対処も事務が間に入って行います。
人は楽をしたがる生き物です。AIが優れていると知っていても、それについて詳しい人間がいたらすべてやってもらいたいのです。知的労働のなかでも、高度なコンサルタントのニーズは減少しないという見解もあります。
すべて丸投げしたい人間が世の中にはたくさんいるんです!
少々脱線しましたが。
経理や労務の仕事はAIソフトにすべて委託できるといいますが、AIが台頭する前からずっと各ソフトは使用しています。
それを扱う人間が必要なんです。
人間側がすべてAIに合わせれはいいかもしれませんが、中小企業では事務も需要は絶対になくなりません。
実際にこみいった相談ができるひとが頼られるんです。
困ったら総務へ相談すれば関係各所に連絡してくれますし。給与関係ではイレギュラー対応も必要です。
事務の本質は「人間でなくてはできないこと」をいかにできるかです。
そしてそれができる人が優れた事務員です。
コミュニケーション能力は必須なので、人と関わりたくない人、チームで働きたくない人、は残念ながら別の仕事のほうがいいです。
キャリアアップは
しかし人に使われるだけではキャリアは停滞します。
どこの会社でも通用するスキルを会得するようにしましょう。
具体的には
- 簿記1級を取得
- マネジメント経験あり
- 給与計算がすべてできる
- 採用から退職までのフローを理解
職務経歴書に書ける経験を積むように心がけましょう。
資料作成や郵便物整理や来客対応を極めても転職は難しいです。
中小企業では上で説明した仕事をすべてやることになります。経理も労務も人事もすべてやります。
自分に与えられた仕事をこなしつつ、
市場価値があがるようスペシャリスト・ジェネラリストとしての事務スキルを磨きましょう。
まとめ
- 事務職はAIに代われない部分がおおい
- 事務スキルを磨くのは今後必須
- スペシャリストでもありジェネラリストにもなれる
- ライフワークバランスもとれる
AIに代替されない人間スキルを磨けば、将来なくなる仕事ではないです。
自分次第で将来性を作り出せると思いますので、迷っている方はもう一度自分のキャリアプランや適性と相談してみてください。
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